日光寺は明治初めの神仏分離まで華輪山立石寺日光院(または小倉山長安寺日光院)と称する羽黒修験寺院でした。羽黒派とは現在の山形県の出羽三山の一つ羽黒山を本山とする修験です。江戸時代、日光院は相馬地方の羽黒派修験寺院の本寺を務め、本山派(ほんざんは)の上之坊と並ぶ代表的な修験寺院でした。そして藩主の祈願から民衆の加持祈祷に至るまで幅広い宗教活動を行っていました。
寺には県指定重要有形民俗文化財「旧修験日光院所蔵修験資料」として、本尊阿弥陀如来坐像・能除太子像・鉄製聖観音菩薩坐像懸仏などの仏像、紙本著色秋葉三尺坊画像などの仏画、そのほか経典・法具・補任状などの古文書があります。
本尊を阿弥陀如来とする天台宗の寺院です。
住所:鹿島区小山田字戸ノ内518