延暦20年(801)征夷大将軍坂上田村麻呂が創建し蝦夷征服を祈願させたと伝えられます。ただし、文永5年(1268)に改めて寺を建立した証雄を第一世住職としています。
山門の仁王門は正保4年(1647)奥州中村藩二代藩主相馬義胤により造営されたもので、境内には弁天の池と弁財天、近くには、元暦元年(1184)創建で本尊能満虚空蔵菩薩立像を安置した虚空蔵堂、相馬地方の著名な古刹のひとつとして知られています。
市指定有形文化財として室町時代作の版木3点「曳覆曼荼羅版木」、「弘法大師御影版木」、「牛王宝印版木」があり、境内には市指定天然記念物「宝蔵寺の楓と大モミ」があります。12年に1度、丑年に浜下りの行事が行われます。
相馬公も紅葉狩りをされたと言われています。庭園内に大小数本のかえでが配置良く並び、樹齢400年のモミもあり美しい紅葉の庭園美を見ることができます。モミの来歴は詳らかではないが、昔から「白山モミ」と称されています。近くに公園と駐車場も整備されており、観光スポットとしても最適です。
本尊を不動明王とする真言宗豊山派の寺院です。
住所:南相馬市鹿島区北海老字北畑20